2008/04/06

[自転車] 八幡・背割堤までロングラン花見サイクリング

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夙川公園へのサイクリングに味を占めた後、この桜の時期にどうしても行きたくなった場所があったので、平日にもかかわらず休暇を取ってサイクリングしてきました。
結果的に、とてもチャレンジングなサイクリングとなりました。

4月4日(金)

突然、平日にサイクリングに行くということを、社外にはなかなか口外しにくいので、とりあえずいつでも仕事モードに入れる準備をして出かけることにしました。それも、ノートPCと通信カードがあればどこでも仕事ができてしまう強みがあるからこそ。それらをメッセンジャーバッグに放り込んで、いざ出発です。

10:00、新町を出発。
今回のサイクリングプランは、東天満の銀橋から大川沿いを北上して淀川まで出て、そこからは淀川の左岸の自転車道ひたすら上流へ向かうという行程です。川沿いの平坦な道でスピードは稼げるだろうと判断し、片道約40kmを早くて2時間、余裕を見て約2時間30分で走破できるという計算です。

15分ほどで東天満の銀橋(桜宮橋)に着き、そこから大川沿いへ。

ここも有名な花見処で、来る宴会に向けて午前中から場所取りをしている人多数。

10:25、毛馬閘門を通過。
ここから淀川自転車道、いよいよ本格サイクリングに突入です。
ついては、現地に到着するまで、写真を撮っていません。あしからず。

休日はサイクリングする人で賑わう自転車道も、平日とあってか、他のサイクリストはほぼ皆無です。
予想通り、というかむしろ予想以上に、スピードに乗ります。これは非常に気持ち良かったです。体感速度で最高時速約50kmは出ていたと思います。こんなにスピードが出るのかと、少し不思議なくらいでした。
実は、その不思議の理由が、復路で明らかになるのですが…。

途中、仕事絡みの電話に何件か対応しつつ、とにかく、どんどん進みます。

10:55、鳥飼大橋通過。

11:15、枚方大橋通過。

予想以上の快ペースです。スタミナ補給の昼食を取るために、くずはモールに立ち寄ることにします。

11:50、くずはモール着。昼食を食べて、12:30、くずはモール発。

淀川自転車道はここまで、ここからは旧京阪国道です。目的地はすぐそこです。

12:40、淀川河川公園背割堤地区に到着。
休憩時間を除くとちょうど2時間で着いたことになります。計算通りです。

既に観桜客でいっぱいです。

宇治川と木津川に挟まれた堤の上に、1km以上にわたって桜並木が続きます。

桜並木を絵に描いている方もたくさんいらっしゃいました。確かに、文字通り「絵になる風景」です。

堤の上に上がってみました。

他に邪魔されるものがないからか、一本一本の桜の樹が存分に枝を延ばしていて、見応えのあるボリュームです。

ここで時計を見ると13:00を過ぎたところです。実はこの日は、16:00から大阪市内で打合せがあったのです。それまでには大阪市内に戻らなければなりません。そろそろ帰路に着くことにします。往路が2時間でしたから、余裕を持って打合せに間に合う…はずでした。

13:15、背割堤を出発。

来た道をそのまま逆方向にトレースして大阪市内に向かいます。復路はどこにも立ち寄らない予定なので、ゆっくり漕げばいいでしょう。…ところが。

ゆっくり「しか」漕げないのです。

樟葉で再び淀川自転車道に戻った辺りから、急にスピードが出なくなりました。何かがおかしい。しばらく考えながら走っていて、ふと、他の自転車経験者の声を思い出しました。
淀川自転車道では、常に下流から上流へと風が吹いているということを。これだ。
だから、今は向かい風になっていてなかなか進まないのです。なるほど、往路が予想以上にスピードに乗ったことも説明がつきます。

往路と復路とでは体感速度に2倍以上の差があります。
やがて、3時間以上乗り続けている疲労と、膝や尻の痛みが加わってきました。

これはマズい。打合せに間に合わないのではないか。

ここからはもう、何かの精神鍛錬でもしているような気持ちで、ひたすらペダルを漕ぎ続けます。時間に追われて、肉体的に辛い状態で、向かい風に挑みますが、自転車がぜんぜん進んでいないように思えて、精神的にもきつかったです。

14:05、枚方大橋通過。

14:45、鳥飼大橋通過。

この辺りが一番きつかった区間。鳥飼大橋~枚方大橋間だけ見ると、往路20分に対して復路40分。絶望的です。(苦笑)
それでも、体の痛みを騙しながら必死に漕いだ結果、何とか打合せに間に合う目処がついてきました。

15:20、毛馬閘門通過。
打合せは梅田。これなら何とか間に合いそうです。最後の力を振り絞ります。

15:50、梅田に到着。

走行距離: 72.1km
実走行時間: 4時間35分

1日でこれだけ走ったのは初めてだったので、大変でしたが楽しかったです。
そろそろ、定期的に自転車のトレーニングを始めてもいいかもしれないなぁ、と思った1日でした。

2008/04/02

[読書] カッコ悪く起業した人が成功する - 鈴木健介著

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タイトルをもっとストレートにしたら、もっと売れそうな本。

カッコ悪く起業した人が成功する
鈴木健介著

本屋で資金調達の方法について書かれた本を探しているうちにたまたま見つけた本書を手に取り、まえがきと目次に目を通した瞬間、この本は面白い!と直感した。

面白いポイントその1:「やってはいけないこと」が記されている
普通この手のビジネス書においては、「やるべきこと」が、その成功事例と共に記されていることが多い。本書にも「やるべきこと」は書いてあるが、本書の一番の特長は、「やってはいけないこと」が著者の失敗事例と共に記されているということである。
実際この著者は、起業→倒産・破産→破産停止・身分回復→そしてまた起業という、ビジネスにおける最もわかりやすい「失敗」を経験していて、その体験談を読むだけでも本書の価値があるように思える。

面白いポイントその2:「やってはいけないこと」と「やるべきこと」が具体的に対比されている
一例を抜粋してみる。

p.116-p.117:

【営業で取引先を回る】
やってはいけないこと:
  1. 営業はプロに
  2. 可能性を累積する
  3. 傷を売り歩く
  4. 訪問の度に売込みをする
  5. 自分の喜びを先に求める
  6. 「売れている店」を大事にする
  7. 営業と御用聞きを混同する
  8. 応対のいい客を常時訪問する
やるべきこと:
  1. すべてのスタッフが営業職であるという意識を持つ
  2. すべての部署が目標と計画を明確にして遂行する
  3. 頭脳を使った論理的な活動をする
  4. 敵を知り己を知る
  5. 引き際を決めて行動し経緯にこだわらない
  6. 相手のほしがる情報を集め訪問の度に提供する
  7. まず相手に利益を与える
  8. 「売っている店」を大事にする
企業の計画立案から実際の立ち上げ、営業、宣伝、事業拡大、危機への対応まですべてこの調子で具体的に示されている。
「やってはいけないこと」と「やるべきこと」が対比されていることにより、「やるべきこと」が、単なる成功事例の模倣ではなく、それを行なう目的や意図を自然に理解できるのである。
著者もまえがきでこのように書いている。

p.15:
本書は「やってはいけないこと」と「やるべきこと」を対比して書いています。それは先に記したように、「成功」の疑似体験は成功に結びつかないからです。しかし「これをやると失敗する」と経験上わかっていることを避ければ、少なくとも成功に近づくことはできるのです。
だからこそ、本書のタイトルには「やってはいけないこと」が伝わるものの方が良かったのではないかと思っているのだが…。

ともあれ、自らの失敗を晒していただいた著者に感謝。

2008/03/29

[自転車] 夙川公園へ花見サイクリング

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年に一度の桜の季節、花見を兼ねてのサイクリングを逃す手はありません。
ということで、久し振りに行くことにしました。

ここのところ1時間以上のサイクリングをしていなかったので体力的に無理をしないよう、数時間で往復できて、比較的平坦な道のりで、折角なのでまだ行ったことのない花見スポット、という条件で探したところ、条件にピッタリの目的地が見つかりました。それが夙川公園。ルートは国道2号線のみ、平坦で走りやすいので、大阪から片道20km程度ならば1時間ほどで辿り着けそうです。

3月29日(土)

14:40、新町を出発。
新なにわ筋を北上して、野田阪神から国道2号線(R2)に入ります。
向かって右側が阪神野田駅、左前方がR2です。

低速走行時以外は車道を走るのですが、さすがは主要国道、路面が滑らかで快適です。
気になるのは後方からの自動車ですが、こちらも通常で時速約30km、少し強めに漕いだら時速40kmくらいは出るので、速度差による恐怖はあまりありません。それでも、こまめに後方確認をして相手(後方の自動車)の注意を喚起したり、不意な幅寄せや前方の左折車に警戒したり、路肩の凹凸などに気をつけるなど、集中力も必要です。

R2をひたすら西へ向かいます。

淀川大橋。ここは自動車が時速80km以上で走るところなので、さすがに歩道を走ることに。
もっとも、帰路にここを通った時は、橋の渡り口で歩道に入ることを忘れてしまい、ヒヤヒヤな思いで車道を走る羽目になってしまいましたが。

尼崎市内。前方にアルカイックホテルが見えてます。

15:20、武庫大橋。
さすがにちょっと疲れてきたので、武庫大橋は自転車を押して歩いてみました。
橋の中央で武庫川の上流側をパチリ。
「雲が並ぶ」という表現があるのかどうか知りませんが、そんな写真が撮れました。

武庫大橋を渡り終わればそこから西宮市。目的地もかなり近づいてきました。
ふたたび、R2をひたすら西へ。R171との交差点を過ぎれば、まもなく夙川です。

神楽町交差点。
ここでR2を離れ、住宅街をすり抜けること数分、ついに目的地の夙川公園に到着です。

15:45、夙川公園着。

まだちょっと早いかな、という印象。3分咲きといったところでしょうか。それでも天気が良かったので結構な人出でした。
夙川を挟んで両岸に桜並木が連なります。川岸なのであまり広い場所はありませんが、それでも4~5人程度でくつろいでいるグループは結構ありました。それと、場所柄なのか、いわゆる「ドンチャン騒ぎ」しているグループは皆無でした。ここでの花見は、宴会目当てではなく、川岸を散策しながらじっくりと桜を鑑賞するのが良いでしょう。

夕方が近づいて日が陰りはじめたので、わずかな日当たりを狙って桜を撮影。

やっぱり、桜は、いいですな。

最後に、記念の1枚。


帰路は、往路のR2をそのまま逆方向へトレース。
渋滞で連なった車を尻目にスイスイと走り、17:30大阪市内着。

走行距離: 37.0km
実走行時間: 2時間05分

やっぱり、少し暖かくなりつつあるこの時期のサイクリングは気持ちが良いです。
早々に次の計画を立てなくては。

2008/03/21

[読書]おもてなしの経営学 - 中島聡著

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エンジニアも経営者も「おもてなし」が大事。

エンジニアであり経営者でもあるこの著者のブログをよく読んでいて、大いに参考にさせていただいているので、さっそく読んでみた。


おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由
中島聡著

前半は、著者のブログ「Life is beautiful」のエントリを引用しながら、著者が広めたとも言える言葉「おもてなし=user experience」を、アップルの躍進を事例に説明されている。
後半は、ニコ動の西村氏、元マイクロソフトの古川氏、Web進化論の梅田氏との、対談3本立て。

規模から経歴から考え方までまったく足元にも及ばないが、エンジニアであり経営者という共通項があるだけで、著者のブログ同様、本書もただただ参考になるばかり。文字ばかりで少々苦手なはずの新書なのに、250ページ超を一気読みしてしまった。
著者のように、

「ビジネスのことがわかる技術者」「ITのことがわかる経営者」 (p.77)
でありたいし、
「天を見て」仕事をするタイプ (p.191)
でありたい。
大いに勇気づけられた。

最後に、個人的に興味深かった内容を2つ。

最近、米国のインターネット業界で話題になるのが「ウェブ2.0はビジネスになるのか?」というテーマ。 (p.96)
日本は、歪んでいるし、混沌としているなぁ、という印象。

少し前に、私のブログの「ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている」というエントリで、建築業界のような下請け・孫請け構造のIT業界を批判し、物議をかもしたことがある。 (p.79)
アジャイルな開発手法とクラフトマンシップ (p.110)
Web制作の現場でも同様の問題が起こっている。
エンジニアもWebクリエーターも、単に目の前の開発・制作に集中すればよいという時代は、いずれは終焉を迎えそうである。

2008/03/17

崩壊した「人月からの脱却」

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コスト単価のことで悩んでいるのはWeb業界だけではない。システム業界も同様である。

以前のエントリで「相場表」のことについて取り上げたが、他業界から学ぶ事例として参考になる記事を見つけた。

崩壊した「人月からの脱却」 - ITpro

「人月計算をやめたいんだよね…,どうも納得がいかない」

2008年3月15日号の日経コンピュータで「ITコスト」を取り上げた特集を組んだ。企画の段階で,「○システムなら△円」といった指標が出せないものかと考えたのである。そうした指標があれば,ユーザーがベンダーと交渉したり,逆にベンダーがユーザーに提示する相場観の目安となる。想定したのが不動産情報だ。「新宿のビルで□坪なら×円」といった情報を提供したかった。

そこでユーザーのIT部門とベンダーの両方に取材したのだが,「相場は難しいんじゃない?システムは会社によって違うから」という反応がほとんど。それに続いて「それよりも…」という冒頭の言が出てくる。どうも完成品であるシステムの機能や価値ではなく,それを作るためのコストを問題視しているようだった。

あらためてタイトルに注目。
崩壊した「人月からの脱却」
特集記事を書くために記者さんが考えた筋立てにすぎないとは言え、このタイトルからは、
  • システム業界が「人月単価」の考え方にいかに依存しているか
  • その「人月単価」の考え方に疑問を抱く人がいかに多いか
ということが透けて見える。

記事の詳細を読むには日経コンピュータを購入しなければならないようだ。参考にしたい人は是非買ってみていただきたい。

2008/03/12

相場表…やっちまったな

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#「さんざん書いたのに全部消えちゃったブツブツ」
#と一部の方にグチってたのはこのエントリのことです。
#ちょっと書き直す気になったので、要点だけ書いときます。ほんとはこれの5倍くらいあったのだけど。


最初の感想「ふ~ん…あんまり関係ないな。」

○○円ならどこまでできる!? ウェブサイト制作の相場早見表 | Web担当者Forum

ブクマの数がスゴイ。賛否両論数あれど、いずれにしても皆の関心が高いことの裏付け。

で、私の言いたいことの要点。

「お金ありきじゃない、お客ありきだ。」

#アレどこかで見たことがあるよ、というのはナシという方向で。

世の中のWebサイトはすべて違って当たり前。100のクライアントがいれば100のサイト…どころか1000のサイトが出来る。
それをたった1つの相場表で表現しようとするから滑稽なことになる。
もちろん、多くのWeb制作会社の悩みどころであることも十分わかるが。

もっともっと、お客と向き合え。
単なる発注-受注の上下関係ではなく、共にサイトを作り上げるパートナーシップを築け。
そうすれば、相場表の有る無しなどはるかに超越した方法が見えてくるはずである。

[読書]仕事が10倍速くなる!スピード手帳術 - 松本幸夫著

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時間管理は奥が深い。
それは、時間管理について書かれている本の「切り口」の多様さからもよくわかる。読めば読むほど、とでも言うか。

仕事が10倍速くなる!スピード手帳術
松本幸夫著

中には「勝間本」へのオマージュではないかと錯覚してしまう部分もあるが(もちろんそんな訳はないと思う)、著者が時間管理コンサルタントであるだけあって、全体的に、実践的でわかりやすい内容になっている。

目次

はじめに「手帳を使いこなせば誰でも仕事が10倍速くなる!」
第1章 仕事効率を劇的に高める「スピード手帳術」の基本
第2章 やりたい仕事に集中できる「スケジューリング」の極意
第3章 大量の仕事も確実にさばく「ToDoリスト」の使い方
第4章 短時間にアイデアを量産できる「メモ」のとり方
第5章 手帳の力を10倍アップする「ツール」集
手帳に必要な機能として「スケジューリング」「ToDoリスト」「メモ」の3つが挙げられ、それぞれの方法論が第2章から第4章に記されている。また、手帳以外に役立つ「ツール」の説明が第5章に記されている。

すべてのノウハウと呼ばれるものを習得する前にはまず、それに取り組む「気の持ち方」「意識」が重要なのだが、それについて記されているのが第1章である。

第1章の目次
01 仕事の生産性を左右する「プライムタイム」
02 「プライムタイム」を活かす3ステップ
03 残業は禁止、制限時間内で勝負する
04 退社時間は前日から決めておく
05 仕事は「80点」で見切る
06 仕事もプライベートも分けない
07 手帳に必要な3つのリフィル
08 仕事に合わせてフォームを用意する
本書の「概念」とも言える本章だけでも読む価値があるように思う。

個人的には、本を多読するようになって以来、時間管理に関する知識が次々に体系化されてきており、嬉しい限りである。

2008/03/09

「←Prev Next→って何か変 - Poppo’s small nest」へのコメント

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私は"プロ"グラマーかも?w

私のエントリが引用されたブログをふと見つけた。引用御礼。
コメント代わりにこの場で返答。

←Prev Next→って何か変 - Poppo’s small nest

もし
←prev|next→
となっているところがあれば、それは海外製スクリプト由来が多いような気がします。配置の順番が違うだけなら間違いではないけど感覚的にしっくりいかない。なぜ海外のスクリプトはそういう順番が多いのか、きっと「わけ」があるのだろうけど、今はわからないです。
(中略)
でも、このプロの回答は私の中にあった迷いをある程度解消してくれました。


確かに私は"プロ"グラマーだが、言葉の使い方に関してはプロではないので…詳しくは言葉のプロにお任せするとして…。
しかしこのPoppoさんのエントリは、Web制作も行なう当方としては大いに参考になった。確かにブログの場合、エントリの時系列とページの並びとが、それに順序を付けようとすると逆なのだ。すなわち、エントリの時系列だと古い方から1・2・3、ページの並びだと新しい方から1・2・3。

思うに、海外製スクリプトに
←prev|next→
が多いのは、ブログが、原語「Weblog」が示す通り「log=蓄積物」に過ぎないのであって、本来、新しいエントリを先に表示することには絶対的な必要が無い、ということに因ると考えている。
日記をWebで公開するというのは日本発の文化らしく、ブログ以前にもいわゆる日記サイトは既にたくさんあったのだが、
「海外ではWeblogというものが使われているらしい」
「RSSとかトラックバックとかいろいろ気になる技術があるらしい」
という発見を基点に、Webに関わる人々によってブログビジネスが一気に構築され、日記サイトの大半がブログに移行する過程で、Weblogではさほど重要ではなかった「新しいエントリを先に表示する」が定着したのだと考えている。

それにしても思うのは、ブログにしてもSNSにしても、
名称と実態が少しずつずれて使われてきているのが面白いなぁ。SNSの「Social」の概念はどこにいっちゃったんだろう?
あるいは、名前を一人歩きさせるのがうまい、とでも言うべきか。
It is IT.

2008/03/07

手元にガジェットが増えてきた

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昨年末から、少しずつ身の回りの仕事用ツールが充実してきている。ちょっと紹介してみる。

充実しはじめたきっかけは、

  • 10年くらい使っていたシステム手帳を買い換えたくなった。
  • 時間管理をきちんと行ないたくなった。
  • 携帯電話も買い換え時期に来ていた。
など幾つかある。

で、現状はこんな感じ。


ペットボトルとヘッドセットを除いて、外出時には原則的に身に付けているものである。

ノートPC
Panasonic Let's Note CF-W7B
「マイレッツ倶楽部」で購入。写真には写っていないが、天板は白色に変更している。
OSは思いきってVista。今のところ大きな問題なく快適。


水は、昨年末以来、自身の体調維持に欠かせない。摂取目標は毎日2リットル。なかなか大変。
幸いなのは、徒歩1分の「ライフ」で水がタダで汲めること。

ケータイ
N705iμ
薄さに惹かれて先月買い換え。その前の機種は実に3年半も使い続けていた(N900iS)。
ついでに料金もドコモショップで見直してもらったらえらく安くなった。そこで得た教訓「2年くらいで端末の買い替えも含めて料金を見直すべし」。

手帳
これは以前のエントリで紹介した通り。
もっとも、「GTD」も「勝間式」も、実践はなかなか大変で、定着するにはもう少し時間がかかりそう。

付箋と付箋ケース
付箋を裸で持参していると、周囲から黒ずんできたりシール部分にゴミが付いたりしてたちまち汚れてくるので、付箋ケースに入れて持参している。
1ヶ月ほど毎日持ち歩いているが、まったくと言っていいほど新品同様。目論見はうまくいった。
ちなみにこの付箋ケース、本来の目的はガムケースである。東急ハンズで購入。

ヘッドセット
Skype用。でも最近あまり使わない。どうも音質が安定しないので。

メモパッド
ブロックロディアNo.12
ボールペン
TOMBO REPORTER4 COMPACT
外出するときは必ず、メモパッドを上着の左ポケットに、ボールペンを右ポケットに入れている。これはGTDの一環で、なるべくすぐにメモを取れる持ち方にしている。ちなみに、ブロックロディアもTOMBO REPORTERも、GTDを実践する人には結構使用率が高いみたい。
ブロックロディアは外装がしっかりしているので、ポケット内でも型崩れがしないし、メモも取りやすい。
TOMBO REPORTERは「COMPACT」というのがポイントで、手帳の上の一般的な3色ボールペンと比較してもらったらわかりやすいが、4色ボールペンの短いバージョンである。これならポケットに入れても邪魔にならなくて便利。

書籍1冊
空き時間に読むための本を1冊。
ちなみに、他の読書関連のエントリにもあるが、最近は30分~45分で読了できるような本を好んで持ち歩くようにしている。

思うにこのようなツールは、仕事や生活に効果を感じられるものを選びたい。そのためには、やはり自分の気に入ったもので、かつ、必要な時にストレスなく入手できるものが良いと思う。
今後もこの手のツールが私の手元に増えていきそうである。

[読書]労働法のキモが2時間でわかる本 - 石井孝治著

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キモだけを押さえるならば、おそらく2時間もかからないと思う。私も、じっくり読んだつもりでも45分くらいで読了した。

労働法のキモが2時間でわかる本
石井孝治著

大企業はさておき、中小企業、特に零細企業では、まともに労働法を遵守しているところは少ないのではないかと推察する。法に則った就業規則の必要性など、単に知らないから作成していないというよりも、知っているけど作成していない、という会社の方が多いのではないかと。ではその「知っているけど」というのはどれくらい知っているのか?とあらためて問われれば、結局はよく知らなかったりするわけで。

本書は、言ってみればそのような「労働法の食わず嫌い」の人向けにはちょうど良いのではないかと思う。そう、私のような。

読んでみて分かったのは、労働法の理念や概要は労使双方が知っておいた方が良いということ。仮に労働法を遵守していない状況にあっても、労働法の理念や概要を知っているのと知っていないのとでは、仕事の成果も社内の雰囲気も変わってくるのではないだろうかと思うほどである。もちろん、労働法に沿った環境整備を意識しながら、ということではあるが。

2008/02/19

[読書]ストレスフリーの仕事術 - デビッド・アレン著

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事務所の引越のために乱雑なデスクトップを整理していたところ、書類の山の下の方から、まだ読んでいない本が見つかった。
これは、もっと早くに読むべき本だった。

ストレスフリーの仕事術
仕事と人生をコントロールする52の法則
デビッド・アレン著
田口元監訳

既に『Life Hack PRESS』は何回も目を通していて、GTDの実践面はだいたい把握しているので、本書はサラリと20分ほどで読了。
しかし本書にはGTDの実行に向けて意識すべき事柄が順序立てて記されているので、やはり何回も目を通すことになるのではないかと思う。

ここまで書いてふと思ったのだが、この本、
自分で買ったんだろうか、あるいは、
GTDの習得中に誰かに借りたんだろうか…。
もし後者に思い当たる人が居たら、申し出てください。

話を戻して。
本書は、最終的にGTDに辿り着くべく書かれた本であるとも思えるので、GTDの習得が目的であれば『Life~』の方を読めば十分かもしれない。
但し、そのGTDの本質が、本書の副題に掲げられているように思える。

「仕事と人生をコントロールする52の法則」
原著の副題も
「52 Productivity Principles for Work & Life」

そう、仕事 "と人生" である。
この手の手法が単に「Work Hack」ではなくて「Life Hack」と称される所以も、本書を読めばわかるかもしれない。

2008/02/12

新しい手帳で新しいスケジュール管理に取り組む

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昨年末頃から新しい手帳を探していたのだが、本日、満を持して、手帳をリニューアルした。

新しい手帳を探し始めたきっかけは、約10年使い続けているシステム手帳のバインダーがずいぶんボロくなってきたこと。
同時期にスケジュール管理手法についても探求しはじめていたため、バインダー(外側)だけではなく中身も同時に探すことにした。

スケジュール管理の方法をあれこれ検討した結果、自分に必要な手帳の機能は次の通りとなった。
【大きさ】
 B6くらい。いわゆるバイブルサイズ。
 持ち運びやすく、手になじむ大きさ。
【マンスリー】
 カレンダー型、見開き2ページで1ヶ月分。
 月曜始まり。
 土日のスペースも平日と同じサイズ。

【ウィークリー】
 バーティカル型(1日が縦長に収まる)、見開き2ページで1週間分。
 月曜始まり。
 マンスリー同様、平日と同じサイズの土日スペース。
 24時間対応。
【デイリー】
 不要。
【しおり】
 最低2つ必要。
【付箋を貼るためのシート】
 紙以外の素材だと付箋を貼りやすい。
【ペンホルダー】
 3色ボールペンを差せるもの。
【カードホルダー】
 カード型電卓などのために数枚分。
【その他】
 メモ用紙orメモページ。

最初は「ほぼ日手帳」などのノート型の綴じ手帳でも良いと思っていたのだが、これだけ希望項目が挙がってしまうと、中身がカスタマイズできるバインダー&リフィル型でないと無理。

というわけで、バインダーとリフィルを1ヶ月くらいあれこれ検討した結果、次のラインナップに落ち着いた。

【バインダー】

 Davinci Grande URBAN LEATER (レイメイ)
 ハンズに数回足を運んで、上記の機能を満たしつつ、デザインと手触りで決定。
 色のバリエーションは、オレンジを選択。(品番DB133D)
 なぜオレンジかって…人と同じような見た目が嫌だったから。

【リフィル】

 バインダーに付属していたリフィルはすべて廃棄して、Bindex(JMAM)で統一。
 マンスリー…品番No.053
 ウィークリー…品番No.017
 このウィークリー「No.017」がスケジュール管理の上で最も重要なリフィルで、私が探した中では「バーティカル型」「月曜日始まり」「平日と同じサイズの土日スペース」「24時間対応」をすべて満たす唯一のリフィル。

【その他】

 しおりは定規付きの細型インデックスリフィルを2枚。
 付箋を貼るためのシートとして、下敷と称される、しおりと同じ素材の定規付きリフィルを1枚。ツルッとしたプラスチック素材なので付箋が貼りやすい。

以上のラインナップを揃えて、本日より利用開始。
使い方としては、今のところ「GTD」と「勝間式」をベースにしたオリジナル手法を開発しながら進めていく予定。

2008/02/08

[読書]「残業ゼロ」の仕事力 - 吉越浩一郎著

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「現在の常識」と「正しい選択」との垣根を打破する後押しをしてくれます。

「残業ゼロ」の仕事力
吉越浩一郎著

トリンプの「残業ゼロ」と毎年増収増益を達成した元社長による書。
トリンプが「残業ゼロ」で知られていることを私は知りませんでしたが、
本書を読み終えてみると、それが本来あるべき姿だということがわかります。

人間の仕事のキャパシティは、「能力×時間×効率」で決まります。
このうち、能力や時間を二倍にするのは、誰にでもできることではないし、はっきりいって努力ではどうにもならない部分もあります。でも、効率だけは、本人にその覚悟があれば、いくらでも上げることが可能なのです。
効率を上げるべきということは頭ではわかっているけどなかなか実行できません。でも、やっぱりポイントは効率なのだということを再認識させられます。

個人の効率アップとともに組織の効率アップもテーマになっており、トリンプでの経験が豊富に記されています。特に「リーダーシップとフォロワーシップ」の話は、上司と部下の関係のあるべき姿が説明されていて興味深いです。

効率アップで悩んだ時に本書を読み返してみれば、また新たな発見ができそうです。

※書評についてはあちこちのブログ等で書かれていますので、それらを参照してください。

2008/02/05

[読書]3時間で「専門家になる私の方法」 - 佐々木俊尚著

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多くの著名ブロガーは、知ってか知らずか、同じようなことをやっているのかもしれません。

3時間で「専門家」になる私の方法
佐々木俊尚著

ある分野に関して専門家に近い認識を得ることができるという、著者自らの、インターネットを駆使した情報収集術を公開しています。

インターネットにおける情報収集に、
「クオリア」
の概念を持ち込み、さらにはそこに、
「セレンディピティ」
の考え方を加えていくことによって、自分の視点が存在していないような未知の分野における情報収集でも、画期的に行える方法がわかってきたのです。

クオリアとは「直感的な世界把握」、セレンディピティとは「期せずして現れる偶然の幸運」のこと。
よって著者の情報収集術とは、自分の知らない分野のクオリアをいかにしてすくい上げるかということと、その分野の巨大な情報の海からいかに的確にセレンディピティにたどり着くかということの2点に集約できそうです。
この2つの概念を読むだけでは理解しにくいですが、その実践例は本著に具体的に記されています。

今度、漠然とした何かを整理してまとめるような作業が必要になった時に、参考書代わりに読み直してみようと思います。

※書評についてはあちこちのブログ等で書かれていますので、それらを参照してください。

2008/01/14

[読書] 無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法 - 勝間和代著

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「管理」と考えると辛いけれど、「投資」と考えれば光明が見えてきそうです。

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
勝間和代著

いわゆる「時間管理」について長い間悩んでいるので、ひとまず本書を大いに参考にして実践してみようと思います。
本書が私の琴線に触れたポイントは、時間を、義務的な印象の強い「管理」ではなく、明るい将来のための「投資」であると見据える手法です。

※書評についてはあちこちのブログ等で書かれていますので、それらを参照してください。

2008/01/06

[自転車] 堺の自転車博物館へ

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昨年から本格的に始めたサイクリングを、今年2008年も積極的に行なうつもりです。
できればツーリングや大会にも出てみたいと思っています。

今年の手始めに、堺まで行ってみることにしました。
1時間以上のサイクリングは1ヶ月ぶりなので体力が心配ですが、年始の気合入れにもなるでしょう。
この季節、寒さが気掛かりです。

1月5日(土)

9:30、南堀江を出発。
幸いにも快晴です。気温も上がってきました。
R26は交通量が多そうな気がしたので、いったん天王寺まで行って、あべの筋を南下することにしました。

10:00頃、播磨町交差点を通過。
天気が良かったので、のんびりゆっくり走ります。道のりはまだこれからです。

10:10頃、遠里小野橋を通過。
「おりおの」。
大和川の川面も穏やかで、以前のネガティヴイメージはほとんどありません。
ここから堺市です。

少しずつ自動車の交通量が増えてきます。後方に気を付けながらの走行です。
路肩が極端に細い箇所もあり、その場合はやむを得ず歩道を走ることになります。
しかし、歩道の走行は、スピードが極端に落ちることもさることながら、何よりも、路面の振動が手や尻、膝にガタガタと伝わってくるのがネックです。これが、無駄な体力を消耗することになります。

堺東駅の横を通り、御陵通交差点を左折すれば、本日の目標の自転車博物館は間もなくです。

10:25頃、自転車博物館に到着。

私が入館した時、客は私1人。

余談ですが、博物館や展示場のような場所で客が私1人という場面はこれまでも何回かありました。
以前は平日の遠距離ドライブに1人でよく行ってましたので。
そのような場合、次のいずれかの結果になります。

  • 1人なのでじっくりゆっくり見学できる。
  • 案内人が私に集中するので落ち着いて見学できない。
後者の場合、下手をすると変なアトラクションに1人で乗せられることになるなど相当気恥ずかしいことになりますが、今回は幸いなことに前者でした。

自転車の歴史がよくわかります。シマノが設立した財団法人が運営しているらしいです。

平成天皇が美智子様とのご成婚の頃に乗っておられた自転車。正面に菊の御紋が付いています。

昔のシュウィンのクルーザー。かっこいい。

おおっ!
懐かしいーっ!
小学校低学年の頃、こういうタイプが欲しくて、買ってもらったのでした。
そうか、おそらく、私の自転車好きのルーツはこれですね。

相当楽しみました。来て良かったです。

11:10頃、自転車博物館を出発。

この後、仁徳天皇陵の正面に立ち寄った後、さらに南下したものの、鳳駅あたりで尻と膝が少し痛み始めてきたので、本日はここまで。近辺で昼食を取り、来た道を引き返しました。

14:30頃、南堀江に到着。

走行距離: 40.1km
実走行時間: 2時間30分

次は、暖かくなってきた頃に、もう少し南下して今度は海の側を走りたいと思います。

2008/01/02

書き初め

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新年明けましておめでとうございます。

今年の「書き初め」として、普段からよく読んでいるブログからアイデア(ネタ?)を頂きました。

「書き初め」でよくない?:Life is beautiful

昔の人は文章を書くと言えば筆を持っていたわけで、元々はその第一筆を「書き初め」と呼んだだけのこと。それならば、キーボードをたたくブロガーの第一筆を「書き初め」と呼ぶのは当然ではないかと。

毎年、元日は実家でのんびり静かに過ごすことにしているので、一年の目標や計画を立てるのにちょうどいいのですが、それを聞いた複数の知人から「『一年の計は元旦にあり』を地で行くねんな」と言われました。
ハイ、その通りです。
日本的な文化や風習を無意識のうちに忘れてしまわないように、思いつく範囲・出来る範囲ではあるけれども、そういうことをなるべくやってみようと思っているわけです。

そこに、上述のエントリ。
墨を磨って毛筆で、というのもできればやってみたいですが、今年はひとまずこのエントリが「書き初め」ということでお茶を濁して終わっておきます。