2008/03/29

[自転車] 夙川公園へ花見サイクリング

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年に一度の桜の季節、花見を兼ねてのサイクリングを逃す手はありません。
ということで、久し振りに行くことにしました。

ここのところ1時間以上のサイクリングをしていなかったので体力的に無理をしないよう、数時間で往復できて、比較的平坦な道のりで、折角なのでまだ行ったことのない花見スポット、という条件で探したところ、条件にピッタリの目的地が見つかりました。それが夙川公園。ルートは国道2号線のみ、平坦で走りやすいので、大阪から片道20km程度ならば1時間ほどで辿り着けそうです。

3月29日(土)

14:40、新町を出発。
新なにわ筋を北上して、野田阪神から国道2号線(R2)に入ります。
向かって右側が阪神野田駅、左前方がR2です。

低速走行時以外は車道を走るのですが、さすがは主要国道、路面が滑らかで快適です。
気になるのは後方からの自動車ですが、こちらも通常で時速約30km、少し強めに漕いだら時速40kmくらいは出るので、速度差による恐怖はあまりありません。それでも、こまめに後方確認をして相手(後方の自動車)の注意を喚起したり、不意な幅寄せや前方の左折車に警戒したり、路肩の凹凸などに気をつけるなど、集中力も必要です。

R2をひたすら西へ向かいます。

淀川大橋。ここは自動車が時速80km以上で走るところなので、さすがに歩道を走ることに。
もっとも、帰路にここを通った時は、橋の渡り口で歩道に入ることを忘れてしまい、ヒヤヒヤな思いで車道を走る羽目になってしまいましたが。

尼崎市内。前方にアルカイックホテルが見えてます。

15:20、武庫大橋。
さすがにちょっと疲れてきたので、武庫大橋は自転車を押して歩いてみました。
橋の中央で武庫川の上流側をパチリ。
「雲が並ぶ」という表現があるのかどうか知りませんが、そんな写真が撮れました。

武庫大橋を渡り終わればそこから西宮市。目的地もかなり近づいてきました。
ふたたび、R2をひたすら西へ。R171との交差点を過ぎれば、まもなく夙川です。

神楽町交差点。
ここでR2を離れ、住宅街をすり抜けること数分、ついに目的地の夙川公園に到着です。

15:45、夙川公園着。

まだちょっと早いかな、という印象。3分咲きといったところでしょうか。それでも天気が良かったので結構な人出でした。
夙川を挟んで両岸に桜並木が連なります。川岸なのであまり広い場所はありませんが、それでも4~5人程度でくつろいでいるグループは結構ありました。それと、場所柄なのか、いわゆる「ドンチャン騒ぎ」しているグループは皆無でした。ここでの花見は、宴会目当てではなく、川岸を散策しながらじっくりと桜を鑑賞するのが良いでしょう。

夕方が近づいて日が陰りはじめたので、わずかな日当たりを狙って桜を撮影。

やっぱり、桜は、いいですな。

最後に、記念の1枚。


帰路は、往路のR2をそのまま逆方向へトレース。
渋滞で連なった車を尻目にスイスイと走り、17:30大阪市内着。

走行距離: 37.0km
実走行時間: 2時間05分

やっぱり、少し暖かくなりつつあるこの時期のサイクリングは気持ちが良いです。
早々に次の計画を立てなくては。

2008/03/21

[読書]おもてなしの経営学 - 中島聡著

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エンジニアも経営者も「おもてなし」が大事。

エンジニアであり経営者でもあるこの著者のブログをよく読んでいて、大いに参考にさせていただいているので、さっそく読んでみた。


おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由
中島聡著

前半は、著者のブログ「Life is beautiful」のエントリを引用しながら、著者が広めたとも言える言葉「おもてなし=user experience」を、アップルの躍進を事例に説明されている。
後半は、ニコ動の西村氏、元マイクロソフトの古川氏、Web進化論の梅田氏との、対談3本立て。

規模から経歴から考え方までまったく足元にも及ばないが、エンジニアであり経営者という共通項があるだけで、著者のブログ同様、本書もただただ参考になるばかり。文字ばかりで少々苦手なはずの新書なのに、250ページ超を一気読みしてしまった。
著者のように、

「ビジネスのことがわかる技術者」「ITのことがわかる経営者」 (p.77)
でありたいし、
「天を見て」仕事をするタイプ (p.191)
でありたい。
大いに勇気づけられた。

最後に、個人的に興味深かった内容を2つ。

最近、米国のインターネット業界で話題になるのが「ウェブ2.0はビジネスになるのか?」というテーマ。 (p.96)
日本は、歪んでいるし、混沌としているなぁ、という印象。

少し前に、私のブログの「ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている」というエントリで、建築業界のような下請け・孫請け構造のIT業界を批判し、物議をかもしたことがある。 (p.79)
アジャイルな開発手法とクラフトマンシップ (p.110)
Web制作の現場でも同様の問題が起こっている。
エンジニアもWebクリエーターも、単に目の前の開発・制作に集中すればよいという時代は、いずれは終焉を迎えそうである。

2008/03/17

崩壊した「人月からの脱却」

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コスト単価のことで悩んでいるのはWeb業界だけではない。システム業界も同様である。

以前のエントリで「相場表」のことについて取り上げたが、他業界から学ぶ事例として参考になる記事を見つけた。

崩壊した「人月からの脱却」 - ITpro

「人月計算をやめたいんだよね…,どうも納得がいかない」

2008年3月15日号の日経コンピュータで「ITコスト」を取り上げた特集を組んだ。企画の段階で,「○システムなら△円」といった指標が出せないものかと考えたのである。そうした指標があれば,ユーザーがベンダーと交渉したり,逆にベンダーがユーザーに提示する相場観の目安となる。想定したのが不動産情報だ。「新宿のビルで□坪なら×円」といった情報を提供したかった。

そこでユーザーのIT部門とベンダーの両方に取材したのだが,「相場は難しいんじゃない?システムは会社によって違うから」という反応がほとんど。それに続いて「それよりも…」という冒頭の言が出てくる。どうも完成品であるシステムの機能や価値ではなく,それを作るためのコストを問題視しているようだった。

あらためてタイトルに注目。
崩壊した「人月からの脱却」
特集記事を書くために記者さんが考えた筋立てにすぎないとは言え、このタイトルからは、
  • システム業界が「人月単価」の考え方にいかに依存しているか
  • その「人月単価」の考え方に疑問を抱く人がいかに多いか
ということが透けて見える。

記事の詳細を読むには日経コンピュータを購入しなければならないようだ。参考にしたい人は是非買ってみていただきたい。

2008/03/12

相場表…やっちまったな

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#「さんざん書いたのに全部消えちゃったブツブツ」
#と一部の方にグチってたのはこのエントリのことです。
#ちょっと書き直す気になったので、要点だけ書いときます。ほんとはこれの5倍くらいあったのだけど。


最初の感想「ふ~ん…あんまり関係ないな。」

○○円ならどこまでできる!? ウェブサイト制作の相場早見表 | Web担当者Forum

ブクマの数がスゴイ。賛否両論数あれど、いずれにしても皆の関心が高いことの裏付け。

で、私の言いたいことの要点。

「お金ありきじゃない、お客ありきだ。」

#アレどこかで見たことがあるよ、というのはナシという方向で。

世の中のWebサイトはすべて違って当たり前。100のクライアントがいれば100のサイト…どころか1000のサイトが出来る。
それをたった1つの相場表で表現しようとするから滑稽なことになる。
もちろん、多くのWeb制作会社の悩みどころであることも十分わかるが。

もっともっと、お客と向き合え。
単なる発注-受注の上下関係ではなく、共にサイトを作り上げるパートナーシップを築け。
そうすれば、相場表の有る無しなどはるかに超越した方法が見えてくるはずである。

[読書]仕事が10倍速くなる!スピード手帳術 - 松本幸夫著

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時間管理は奥が深い。
それは、時間管理について書かれている本の「切り口」の多様さからもよくわかる。読めば読むほど、とでも言うか。

仕事が10倍速くなる!スピード手帳術
松本幸夫著

中には「勝間本」へのオマージュではないかと錯覚してしまう部分もあるが(もちろんそんな訳はないと思う)、著者が時間管理コンサルタントであるだけあって、全体的に、実践的でわかりやすい内容になっている。

目次

はじめに「手帳を使いこなせば誰でも仕事が10倍速くなる!」
第1章 仕事効率を劇的に高める「スピード手帳術」の基本
第2章 やりたい仕事に集中できる「スケジューリング」の極意
第3章 大量の仕事も確実にさばく「ToDoリスト」の使い方
第4章 短時間にアイデアを量産できる「メモ」のとり方
第5章 手帳の力を10倍アップする「ツール」集
手帳に必要な機能として「スケジューリング」「ToDoリスト」「メモ」の3つが挙げられ、それぞれの方法論が第2章から第4章に記されている。また、手帳以外に役立つ「ツール」の説明が第5章に記されている。

すべてのノウハウと呼ばれるものを習得する前にはまず、それに取り組む「気の持ち方」「意識」が重要なのだが、それについて記されているのが第1章である。

第1章の目次
01 仕事の生産性を左右する「プライムタイム」
02 「プライムタイム」を活かす3ステップ
03 残業は禁止、制限時間内で勝負する
04 退社時間は前日から決めておく
05 仕事は「80点」で見切る
06 仕事もプライベートも分けない
07 手帳に必要な3つのリフィル
08 仕事に合わせてフォームを用意する
本書の「概念」とも言える本章だけでも読む価値があるように思う。

個人的には、本を多読するようになって以来、時間管理に関する知識が次々に体系化されてきており、嬉しい限りである。

2008/03/09

「←Prev Next→って何か変 - Poppo’s small nest」へのコメント

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私は"プロ"グラマーかも?w

私のエントリが引用されたブログをふと見つけた。引用御礼。
コメント代わりにこの場で返答。

←Prev Next→って何か変 - Poppo’s small nest

もし
←prev|next→
となっているところがあれば、それは海外製スクリプト由来が多いような気がします。配置の順番が違うだけなら間違いではないけど感覚的にしっくりいかない。なぜ海外のスクリプトはそういう順番が多いのか、きっと「わけ」があるのだろうけど、今はわからないです。
(中略)
でも、このプロの回答は私の中にあった迷いをある程度解消してくれました。


確かに私は"プロ"グラマーだが、言葉の使い方に関してはプロではないので…詳しくは言葉のプロにお任せするとして…。
しかしこのPoppoさんのエントリは、Web制作も行なう当方としては大いに参考になった。確かにブログの場合、エントリの時系列とページの並びとが、それに順序を付けようとすると逆なのだ。すなわち、エントリの時系列だと古い方から1・2・3、ページの並びだと新しい方から1・2・3。

思うに、海外製スクリプトに
←prev|next→
が多いのは、ブログが、原語「Weblog」が示す通り「log=蓄積物」に過ぎないのであって、本来、新しいエントリを先に表示することには絶対的な必要が無い、ということに因ると考えている。
日記をWebで公開するというのは日本発の文化らしく、ブログ以前にもいわゆる日記サイトは既にたくさんあったのだが、
「海外ではWeblogというものが使われているらしい」
「RSSとかトラックバックとかいろいろ気になる技術があるらしい」
という発見を基点に、Webに関わる人々によってブログビジネスが一気に構築され、日記サイトの大半がブログに移行する過程で、Weblogではさほど重要ではなかった「新しいエントリを先に表示する」が定着したのだと考えている。

それにしても思うのは、ブログにしてもSNSにしても、
名称と実態が少しずつずれて使われてきているのが面白いなぁ。SNSの「Social」の概念はどこにいっちゃったんだろう?
あるいは、名前を一人歩きさせるのがうまい、とでも言うべきか。
It is IT.

2008/03/07

手元にガジェットが増えてきた

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昨年末から、少しずつ身の回りの仕事用ツールが充実してきている。ちょっと紹介してみる。

充実しはじめたきっかけは、

  • 10年くらい使っていたシステム手帳を買い換えたくなった。
  • 時間管理をきちんと行ないたくなった。
  • 携帯電話も買い換え時期に来ていた。
など幾つかある。

で、現状はこんな感じ。


ペットボトルとヘッドセットを除いて、外出時には原則的に身に付けているものである。

ノートPC
Panasonic Let's Note CF-W7B
「マイレッツ倶楽部」で購入。写真には写っていないが、天板は白色に変更している。
OSは思いきってVista。今のところ大きな問題なく快適。


水は、昨年末以来、自身の体調維持に欠かせない。摂取目標は毎日2リットル。なかなか大変。
幸いなのは、徒歩1分の「ライフ」で水がタダで汲めること。

ケータイ
N705iμ
薄さに惹かれて先月買い換え。その前の機種は実に3年半も使い続けていた(N900iS)。
ついでに料金もドコモショップで見直してもらったらえらく安くなった。そこで得た教訓「2年くらいで端末の買い替えも含めて料金を見直すべし」。

手帳
これは以前のエントリで紹介した通り。
もっとも、「GTD」も「勝間式」も、実践はなかなか大変で、定着するにはもう少し時間がかかりそう。

付箋と付箋ケース
付箋を裸で持参していると、周囲から黒ずんできたりシール部分にゴミが付いたりしてたちまち汚れてくるので、付箋ケースに入れて持参している。
1ヶ月ほど毎日持ち歩いているが、まったくと言っていいほど新品同様。目論見はうまくいった。
ちなみにこの付箋ケース、本来の目的はガムケースである。東急ハンズで購入。

ヘッドセット
Skype用。でも最近あまり使わない。どうも音質が安定しないので。

メモパッド
ブロックロディアNo.12
ボールペン
TOMBO REPORTER4 COMPACT
外出するときは必ず、メモパッドを上着の左ポケットに、ボールペンを右ポケットに入れている。これはGTDの一環で、なるべくすぐにメモを取れる持ち方にしている。ちなみに、ブロックロディアもTOMBO REPORTERも、GTDを実践する人には結構使用率が高いみたい。
ブロックロディアは外装がしっかりしているので、ポケット内でも型崩れがしないし、メモも取りやすい。
TOMBO REPORTERは「COMPACT」というのがポイントで、手帳の上の一般的な3色ボールペンと比較してもらったらわかりやすいが、4色ボールペンの短いバージョンである。これならポケットに入れても邪魔にならなくて便利。

書籍1冊
空き時間に読むための本を1冊。
ちなみに、他の読書関連のエントリにもあるが、最近は30分~45分で読了できるような本を好んで持ち歩くようにしている。

思うにこのようなツールは、仕事や生活に効果を感じられるものを選びたい。そのためには、やはり自分の気に入ったもので、かつ、必要な時にストレスなく入手できるものが良いと思う。
今後もこの手のツールが私の手元に増えていきそうである。

[読書]労働法のキモが2時間でわかる本 - 石井孝治著

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キモだけを押さえるならば、おそらく2時間もかからないと思う。私も、じっくり読んだつもりでも45分くらいで読了した。

労働法のキモが2時間でわかる本
石井孝治著

大企業はさておき、中小企業、特に零細企業では、まともに労働法を遵守しているところは少ないのではないかと推察する。法に則った就業規則の必要性など、単に知らないから作成していないというよりも、知っているけど作成していない、という会社の方が多いのではないかと。ではその「知っているけど」というのはどれくらい知っているのか?とあらためて問われれば、結局はよく知らなかったりするわけで。

本書は、言ってみればそのような「労働法の食わず嫌い」の人向けにはちょうど良いのではないかと思う。そう、私のような。

読んでみて分かったのは、労働法の理念や概要は労使双方が知っておいた方が良いということ。仮に労働法を遵守していない状況にあっても、労働法の理念や概要を知っているのと知っていないのとでは、仕事の成果も社内の雰囲気も変わってくるのではないだろうかと思うほどである。もちろん、労働法に沿った環境整備を意識しながら、ということではあるが。